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GINZA ROOFTOP PROJECT

GINZA ROOFTOP PROJECT

GINZA ROOFTOP PROJECT

Curated by TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

GINZA ROOFTOP PROJECTは、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCHが選出したアーティストたちの展示によって、松屋銀座、銀座三越、和光、東急プラザ銀座、GINZA SIXの5施設をつなぐ連動プロジェクトです。

会期:2020年3月15日〜2020年3月31日
会場:松屋銀座、銀座三越、和光、東急プラザ銀座、GINZA SIX

アーティスト:細倉真弓、蓮沼執太、顧剣亨、水木塁、小山泰介× PARTY ×網守将平

主催:東京クリエイティブサロン実行委員会
後援:経済産業省
エリアイベント主催:東京クリエイティブサロン銀座エリア実行委員会、三越伊勢丹
企画・制作:日本デザインセンター


顧剣亨『MATSUYA GINZA』

会場:松屋銀座|MGテラス

ビルの屋上から銀座を眺めてみた。夥しい排気口のファンと、建設工事の音に埋め尽くされた街。その現実の光景を覗かせないように、窓すらも消された箱が、視界の果てまでずらりと並んでいる。外観はまるで倉庫で、内部は消費のためのユートピアである。かつて世界中から人々を呼び寄せてきたこのひっくり返された風景は、今の時代をどの様に映し、変化していくのか。

Profile:
1994年京都生まれ、上海育ち。京都造形芸術大学現代美術・写真コース卒業。大学在学中にフランス・アルルの国立高等写真学校へ留学。現在、東京を拠点に活動中。都市空間における自身の身体感覚を基軸にしながら、そこで蓄積された情報を圧縮・変換する装置として写真を拡張的に用いている。独自の手法で異なる時間、場所を接続し再構成することにより、空間の周縁に潜在するコンテクストへと視線を誘導し、風景を形づくる見えない情報的地層の断面を立ち上げている。主な個展に、『15972 sampling』(Sfera、京都、2019)、『Utopia』(GALLERY WATER、東京、2018)、『Wu-Mai』(ワコールスタディホール京都ギャラリー、京都、2018)、主な賞歴に『sanwacompany Art Award / Art in The House 2019』グランプリ、『KG+ Award 2018』グランプリ。 kenryougu.com


細倉真弓『FLOATIN』

会場:銀座三越|銀座テラス テラスガーデン

銀座の街並みや行き交う人々、ショーウィンドウや過去に記録された印刷物の中やネットに漂う銀座の風景がデジタルコラージュで混じり合い、多様な視点を含んだ新たな視点が生まれます。幾十にも重なったイメージはウインドウに映り込む虚像のようでもあり、新しいリアリティのようでもあります。

Profile:
東京在住。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。 セクシュアリティとジェンダーをベースに人種や国籍、人と動物や機械、有機物と無機物など「かつて当たり前であったはず」の境界を再編する作品を制作している。 主な個展に「NEW SKIN」(2019年、mumei、東京)、「Jubilee」(2017年、nomad nomad、香港)、「Cyalium」(2016年、G/P gallery、東京)、「クリスタル ラブ スターライト」(2014年、G/P gallery、東京)、「Transparency is the new mystery」(2012年、関渡美術館2F展示室、台北)、グループ展に「小さいながらもたしかなこと」(2018年、東京都写真美術館、東京)「Close to the Edge: New photography from Japan」(2016年、Miyako Yoshinage, NY)、「Tokyo International Photography Festival」(2015年、 Art Factory Jonanjima, 東京)、「Reflected-works from the Foam collection」(2014年、Foam Amsterdam、アムステルダム)など。 hosokuramayumi.com


蓮沼執太『BELLS』

会場:和光|中央ウインドウディスプレイ周辺
ウインドウディスプレイ・デザイン:武蔵淳(和光)
プロデューサー:清宮陵一(VINYLSOYUZ)

和光のルーフトップにある時を報せる鐘の音。銀座四丁目の日常でもある鐘の音色、その響きは、街の移り変わりを長く見てきた時間を持っています。この街の変化とともに行き交う人々も変わり続けます。その鐘の「サウンド」を使った音楽が街に広がることによって、日常を曖昧にし、人々が持つ異なる時間軸を現前させます。

Profile:
1983年、東京都生まれ。国内外でのコンサート公演をはじめ、映画、演劇、ダンス、音楽プロデュースなど、多数の音楽制作をする。環境音や電子音を用いたサウンドワーク、「蓮沼執太フィル」を組織した大編成アンサンブルでの協働など、幅広い音楽活動を展開する。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、プロジェクトなどを制作する。2013年にアジアン・カルチャル・カウンシル(ACC)のグランティとしてニューヨークへ。2017年に文化庁・東アジア文化交流史に任命。主な個展に『Compositions』(ニューヨーク・Pioneer Works 2018)、『 ~ ing』(東京・資生堂ギャラリー 2018)など。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 www.shutahasunuma.com


水木塁『P/O/O/L』

会場:東急プラザ銀座|キリコテラス ウォーターサイド

もともと海水浴場だったスケートボード・パークの表面を舐めるように撮影していく。市井の人々の海水浴場での夏の記憶に想いを馳せながら、カルフォルニアの干ばつにより水を抜いたプールを利用しスケートボードをしていた若者たちの歴史について考えながら…記憶と歴史、実像と虚像、身体と空間、それぞれの関係が折り重なるように展開される今回のインスタレーションは、プールという場所で慣習化されたアクティビティを別のものに翻訳(もしくは誤訳)していくことを狙いとしている。

Profile:
1983年、京都府出身。2006年京都市立芸術大学美術学部漆工科卒業、16年京都市立芸術大学美術研究科メディアアート領域博士号取得。スケート・ボーダーとしての身体感覚や、都市と身体との関わりをもとにした作品を制作している。近年の個展に、「東下り」(WAITING ROOM、東京、2019)、「都市のモザイク」(ARTZONE、京都、2018)「鏡と穴─彫刻と写真の界面 vol.3 水木塁」(gallery αM、東京、2017)などがある。 mizukirui.net


小山泰介 × PARTY × 網守将平『GINZA GROUND GAP』

会場:GINZA SIX|GINZA SIX ガーデン

Producer/Artist: Shigeyoshi Hayashi (PARTY)
Technical Director/Programmer: Yohei Kajiwara (PARTY)
Programmer: Tsubasa Yoha (PARTY)
Sound Artist: Shohei Amimori
Motion Graphic Artist: Seiichi Sega (OMNIBUS JAPAN)

GINZA GROUND GAPは、銀座の街で収録・撮影・録音した映像・写真・音という3種のメディアの連なりによって、地上の風景と屋上の光景が緩やかに融合し、銀座の街並みとそこを行き交う人びとにささやかな違和感と高揚感を与えながら、屋上庭園の空間に変化をもたらすインスタレーション。映像は銀座を闊歩する人びとの足の動きから、写真は街の地表や境界を生み出すオブジェクトから、音は人びとの歩みや空気の振動から、それぞれ制作されている。

Profile:
小山 泰介 Taisuke Koyama
1978年生まれ。東京在住。文化庁新進芸術家海外研修制度によって2014年から2年間ロンドンで活動し、その後アムステルダムを経て、2017年末に帰国。生物学や自然環境について学んだ経験を背景に、実験的なアプローチによって現代の写真表現を探究している。主な個展に、『WAVES AND PARTICLES』(Metronom、モデナ、2019)、『SENSOR_CODE』(Seen Fifteen、ロンドン、2018)、『PHASE TRANS』(G/P gallery、東京、2018)、主なグループ展に、『ソウル・フォト・フェスティバル〈BRAVE NEW WORLD〉』(ソウル市立北ソウル美術館、ソウル、2018)、『AIMIA | AGO PHOTOGRAPHY PRIZE 2017』(オンタリオ美術館、トロント、2017)、『あいちトリエンナーレ 2016 トランスディメンション − イメージの未来形』(岡崎シビコ、岡崎、2016)ほか多数。 www.tiskkym.com

PARTY
アイデア・デザイン・テック・ビジネスを越境し、未来の体験を社会実装するクリエイティブ集団。森美術館で展示中のアート作品「2025年大阪・関西万博誘致計画案」、日本科学未来館で常設展示中のアート作品「GANGU」、成田空港第3ターミナルの空間デザイン、雑誌WIRED日本版のクリエイティブディレクションなど、最新テクノロジーとストーリーテリングを融合した数多くの実績がある。 prty.jp

網守 将平 Shohei Amimori
1990年東京都生まれ。音楽家/作曲家。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。学生時代よりクラシックや現代音楽の作曲家/アレンジャーとして活動を開始し、室内楽からオーケストラまで多くの作品を発表。 近年はポップミュージック~サウンドアートまで領域横断的な活動を展開。様々な表現形態での作品発表やパフォーマンスを行う傍ら、CMやテレビ番組の音楽制作、スタジオ/ライブミュージシャンとして多くのアーティストのプロジェクトに携わっている。主な音楽作品に、『パタミュージック』(フルアルバム、noble、2018)、主な展示作品に、『Broken Silencer』(サウンドインスタレーション、「MOTサテライト 2017秋」、東京、2017)等。 shoheiamimori.com

2024/12/22
10:19:42 JST

ENJA